ダンスレッスンの動機って何だろう？
ダンスを始める年齢は、人によってそれぞれです。友達と一緒に始める子もいますし、多くは一人で入って来る子ですが、スタートの状況は様々。
結局、学校の勉強も同じだと思いますがダンスも同じで、努力で進める段階であれば、向き不向きよりも、多く努力した子供に器用で乗り越えた子は抜かされてしまうのです。
例えば『器用貧乏』という言葉があります。器用でわりと何でも無難にこなせるので、出来なかった子が頑張って出来る様になっても、『頑張れば自分の方が上』とプライドだけ高く保ってしまう場合です。
この時点ですでに傷ついているのですが、上げたプライドの下ろし方が分からずにいるので、少しづつ進む事で、自分を取り戻していく事が大切だと思います。
その気持ち。。何かと似ている。。
しかし努力する子も及ばないのが、『ダンスが好き！』な子なのです。好きな事はそれをする時間も、集中力にも大きな差があるのです。
なぜなら、休憩時間も 家に帰っても好きな事はやってしまうのですよね。そうなんです、気がつくとその事を考えていたり、好きな事ってついやってしまうのですよね。 なんかそれって・・・。
そうなんです。何だか『好きな人が出来た。。！』時と似ているかも知れません。心が躍ると言う躍動感もとても似ているかもしれません。
結論として、触れている時間が必然的に長くなりますから、どうなるのかというと、、、『上手くなってしまう。。。』ですね？ その辺りも、『好きな人の情報は、どんどん集まってしまう・・』と同様な気がします。
そして、それは本人とって最早努力ではないのです。やってしまう事 は、努力とは言わないものですよね。『努力してゲームする』とか、大人ならアルコールが好きな方『努力して飲む』とか言わないですね。私はお酒が飲めないので、『努力』なんですが・・・。
好きな事に努力と言う忍耐力は似合わないものです。観ていても子供に躍動感が表れている時は、子供自身も素直に充実感を得ている時なのです。
さてさて？ 豊かさはどこからやってくる？
そして多分・・。多分ですよ？ 努力だと感じた時、すでに楽しさは少し失われているのではないでしょうか。興味とか。そしてその比率が圧倒的に逆になってしまった時、『苦痛な事』にチェンジする瞬間のではないでしょうか。
その様に、大人も子供も好きな事をしている時は幸せを感じますが、苦痛な事って精神的な豊かさをどんどん奪われて行く気がしませんか？。
『ダンスが好き』なら、その子は自分が踊る時間を楽しみ『豊かさ』に触れますが、『優越感』が好きな子は、『豊かさ』に触れるのではなく『皆んなより上』や『注目されなくなる不安』があるので、心の内は『豊かさ』とはほど遠くなって行きます。
最初は『ダンスが楽しかった』のに。。、いつしか違う道をいってしまう事はちょっと寂しいことです。
お友達と比べる事にポイントを置かずに、今日のダンスはどんな時に『嬉しかった とか 楽しかったとか』、素直に味わって歩みを進めるうちに『豊かさ』も重なってふかふかになる気がします。
そして出来れば ⓵ダンス楽しい！ ⓶もっと上手くなりたい！ ⓷友達はライバル！ という理想の感じ方をしてくれると良いなと、いつも思っています。その子なりの、優越だけにとどまらないそれぞれの楽しさを感じて、その向こうにある『豊かさ』に触れてくれたら嬉しいですね。
いつもそう願っています！
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